懐かしのマイナー馬たち

懐かしの競走馬たち

あまり取り上げられることのない思い出の競走馬をきままに語ります。

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オネストジョン

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目次

 

プロフィール

2004年5月24日 牡馬

父  エイシンダンカーク

母  ハウンドトゥース

母父 トウホーカムリ

厩舎 山本正司(栗)→宮本博(栗)→堂山芳則(北)

34戦6勝

主な勝鞍 道営記念(H1)(門別ダ2000)、札幌スポニチ賞(1000万下)(札幌芝1200)

 

競走生活

JRA

2歳:1戦0勝

3歳:12戦2勝 未勝利、500万下

4歳:11戦2勝 1000万下、札幌スポニチ賞(1000万下)

5歳:3戦0勝

・北海道

6歳:5戦2勝 アルカセット賞(OP)、道営記念(H1)

9歳:2戦0勝

 

4戦目に阪神ダ1200で2番手から抜け出し初勝利を挙げます。

その後、苦戦が続くも夏休みを挟み、8戦目となる3歳秋の500万下で鞍上に小牧太騎手を迎えダ1400を初めて使われたのが良かったのか、堅実なレースを続けます。連続2着の後11戦目で500万下を卒業し、さらに3戦後に1000万下も勝利しました。

1600万下では実績のないダ1800を使われこともあったのか連続大敗となります。続くダ1200では0.1秒差4着とダート短距離であれば1600万下でも通用するところを見せます。

しかし、1000万下に降級後に使われたのは札幌芝1200でした。3戦目以来となる芝参戦ということで嫌われたのか7番人気と人気を落とすも後にクイーンSを勝つピエナビーナスと同タイムの2着となります。続く札幌スポニチ賞を2番人気で勝ち、芝でも通用するところを見せましたが、芝を使われるのはこれが最後になりました。

再び1600万下に昇級し、ダート短距離を使われ、3戦連続0.1秒差と検討するもダイショウジェット、クィーンオブキネマなどの猛者の前に敗れて勝てず、5歳での3戦を最後にホッカイドウ競馬に移籍となりました。

1年超のブランクを経てホッカイドウ競馬の復帰初戦に選ばれたのはダ1800のアルカセット賞でした。1年超の休み明けとJRAではダ1600以上を5回使われたがいずれも1.5秒差以上の大敗ということもあり、人気はありませんでしたが、このレースを圧勝しています。

その後、勝ちきれないレースが続き、迎えた5戦目の道営記念。北海道三冠馬クラキンコ、前年の道営記念覇者コパノカチドキなどがいたもののこれらを見事に下して重賞初勝利を挙げました。ただこのレースの後に屈腱炎を発症してしまい、3年後に復帰するも往時の姿はもはやなく2戦して引退となっています。

 

血統構成

 父エイシンダンカークは900万下を勝った程度でしたが、大種牡馬Mr.Prospector愛1000ギニー勝ちのForest Flowerという超良血ということで種牡馬入りしています。日本では2004年生まれの5頭しかいませんが、本馬を含む2頭が勝ち上がっています。その後、スウェーデンに移籍すると良血が開花し、最優秀種牡馬に選ばれ、スウェーデン2000ギニーデンマークダービーなどを制しました。藤田菜七子騎手がウィメンジョッキーズワールドカップでも産駒に騎乗していました。

 母ハウンドトゥースも900万下を勝った馬で短距離を中心に使われていました。ゼネラリストやサニーブライアンなど種牡馬としてはマイナーなところを中心に種付けされており、本馬以外ではゼネラリスト産駒のオネットームやスターリングローズ産駒のグレンチェックは個人的に懐かしく感じます。

母父トウホーカムリは重賞勝ちこそなかったものの当時G2のNHK杯函館記念、デイリー杯3歳で2着など堅実な走りを見せていました。こちらも産駒は7頭しかおらずハウンドトゥースが代表産駒となります。

私の注目ポイント

なぜ私がオネストジョンを取り上げたかをご紹介します。

1.父エイシンダンカーク

エイシンダンカークは仲間内のPOGで持っておりました。血統が世界的にもよいこと、当時〇外といえばエイシンということもあり、何頭かのうちの1頭として選んだ記憶があります。

期間内には未勝利と500万下での2着があり、他と比較すればまずまずの成績ではあったのですが、血統のイメージほどではなかったため、種牡馬入りなどしていないと思っておりました。

あるとき次のレースを予想しようと出走馬を見ていたところ、オネストジョン(父エイシンダンカーク)とあったことで、種牡馬入りしていたことを初めて知り、そのレースで2着に入ったことで注目して見るようになりました。

 

2.マイナー血統なのに堅実な走り

1にありますようにオネストジョンを初めて見たレースで2着と好走していました。6戦5連対、4戦連続連対など必ず先行して堅実に着を拾っていく姿にその頃は常に関連する馬券を買っていたように思います。

比較的1000万下クラスでは、マイナーな種牡馬の産駒がこのように好走していることが多いなと注目するようになったのもこの馬がきっかけであったりします。(たまたま何頭かそういう馬がいたというイメージ的なものかもしれませんが…)

馬自身はそう思っていないとは思いますが、メジャーな血統の中でこういう背景の馬が活躍してくれると応援したくなってしまいます。勝負師としてはダメなのかもしれませんが…

 

3.種牡馬入り

実はこれが一番の理由であったりはするのですが、2019年4月20日の福島競馬の出走馬をながめていたところ父オネストジョンのシリアルナンバーという馬が出走していました。残念ながらこのレースでは競争中止となってしまい、中央ではこの1戦となってしまいました。(その後にホッカイドウ競馬に移籍して活躍中)

現役時代気になって見ていたオネストジョン種牡馬入りしていたのかと大変驚きました。正直、1000万下を勝った程度では種牡馬入りなど想像もできませんでした。

エイシンダンカークもそうでしたが、こういうマイナーな馬を追いかけているとたまにこういうことが起こるのが本当にうれしいです。

ウイニングポストというゲームでも史実馬を除けば、基本的には絶滅しそうなマイナーな血統や血統がつながらなかった種牡馬から強い馬を出すのが好きだったりします。

それだけにあまりメジャーではない血統を残そうと努力される生産者の方には大変頭が下がります。

単に私の記憶を記録に残しているだけでもあるのですが、こういった驚きも伝えられたらと思い、ブログを始めました。

 

おまけ

オネストジョン産駒のシリアルナンバーという馬ですが、母母がフェアダンスエリザベス女王杯2着・3着)とこれまた熱いポイントが含まれています。