ギンザグリングラス
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プロフィール
ギンザグリングラス
2005年3月7日 牡馬
母 ニドクリキリコ
母父 Sanquirico
厩舎 天間昭一(美)→松浦備(大)→山崎尋美(川)→山田正実(川)
109戦3勝
主な勝鞍 3歳未勝利(小倉芝1200)
競走生活
・JRA
2歳:3戦0勝
3歳:8戦1勝 未勝利
・南関東(大井、川崎)
3歳:2戦0勝
4歳:16戦2勝 南風特別、31stホワイトクリスマス賞
5歳:15戦0勝
6歳:16戦0勝
7歳:13戦0勝
8歳:21戦0勝
9歳:15戦0勝
2歳夏の新潟でデビューするも3戦続けて1.0秒差以上をつけられ、敗れています。
3か月半開けて迎えた4戦目の小倉での未勝利戦。当然のように人気薄となってしまいましたが、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎え、一気の逃げ切りで初勝利を挙げました。
その後、惜しいレースはあったものの7戦掲示板に載ることができず、南関東へ移籍しました。当初は慣れのせいか大敗することもありましたが、明けて4歳になると好走するレースが続くようになります。南風特別では初勝利同様に逃げ切り、芦毛・白毛限定の31stホワイトクリスマス賞を三角先頭からの押し切りと自分の型に持っていければ強いところを見せてくれるようになりました。
結果的にこれが最後の勝利となってしまいましたが、現役最終年の9歳になっても2着に入るなどしぶといところを見せてくれました。
血統構成
父メジロマックイーンはメジロアサマ、メジロティターンに続き3代続けて天皇賞を制覇という名ステイヤーでした。種牡馬としてはホクトスルタン、ディアジーナ、エイダイクインの重賞馬を輩出していますが、母の父としてはステイゴールドとの組み合わせで三冠馬オルフェーヴル、G1 6勝ゴールドシップ、グランプリホースドリームジャーニーなどを輩出しています。
母ニドクリキリコは南関東で4勝を挙げています。
母父サンキリコはイギリスで走り、ロイヤル・ロッジSなど重賞を3勝しています。ホクトベガ時代の地方の女傑ケーエフネプチュンやJRAではインターピレネー、ワンダーピアリスなどを輩出しています。母の父としては桜花賞馬アローキャリー、宝塚記念ダンツフレームなどで見かけたことのあるかたもいらっしゃるかと思います。
私の注目ポイント
なぜ私がギンザグリングラスを取り上げたかをご紹介します。
1.ヘロド系
サラブレッドの始祖はゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク、ダーレーアラビアンの3頭とされています。現在はほぼほぼダーレーアラビアンの系統であり、ゴドルフィンアラビアン、バイアリータークの系統はかなり少ない存在となってしまいました。
日本でもパーソロンやダンディルートなどからメジロマックイーン以外にもシンボリルドルフ、トウカイテイオー、ビゼンニシキなどの活躍場が出ていましたが、現状では本馬のみが日本唯一のヘロド系種牡馬になります。
そう思っていたところ、最近トウカイテイオー産駒のクワイトファイン種牡馬入りのクラウドファンディングがあり、この系統を残そうという動きが出てきています。サラブレッドは経済動物でもあり、なかなか難しいところはあるかもしれませんが、本馬とともに何とかつないでくれたと願ってやみません。
世界的にもかなり厳しい状況になってはいますが、ザテトラークが再来してほしいですね。
2.メジロマックイーン産駒
1とも重なる部分がありますが、メジロマックイーン産駒最後の競走馬であり、最後の後継種牡馬になります。メジロマックイーン産駒はなかなか牡馬の大物が出ず、ついに途絶えてしまうのかと言われていた中でファンの力により種牡馬入りすることができました。
メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンに続く4代目の内国産種牡馬であり、史上3例目となります。
3.勝ち上がり率
現時点で競争年齢を迎えた産駒は3頭しかいませんが、2頭が2歳戦で勝利と高確率で勝ち上がっています。フェイドハードは水沢の重賞にも出走しております。JRAと地方の差はあるかとは思いますが、それでも素晴らしい数字ではないかと思います。