懐かしのマイナー馬たち

懐かしのマイナー馬たち

あまり取り上げられることのない思い出の馬をきままに語ります。

スポンサーリンク

バンデ

スポンサーリンク

 

プロフィール

バンデ

2010年4月11日 牡馬

父  Authorized 

母  Logica

母父 Priolo

厩舎 矢作芳人 (栗)

12戦5勝

主な勝鞍 札幌日経OP(OP)(札幌芝2600)、菊花賞(G1)(京都芝3000)3着

 

競走生活

JRA

3歳:8戦3勝 未勝利、積丹特別(500万下)、兵庫特別(1000万下)、菊花賞(G1)3着

4歳:4戦2勝 御堂筋S(1600万下)、札幌日経OP(OP)、阪神大賞典(G2)3着

 

 

デビュー戦は芝2000を使われましたが、血統背景を意識したのかその後は徹底的に2200以上のレースを使われることになります。3戦目にシュタルケ騎手を背に芝2400の未勝利を勝利しました。

続けて青葉賞に挑戦しますが、ヒラボクディープの前に15着と敗れてしまいました。

4か月休養後、積丹特別では驚くべきパフォーマンスを見せます。なんと2着に2.8秒もつけ圧勝します。これはヒカルタカイが昭和43年の天皇賞(春)で見せた着差と同じ芝の平地レースでの最大着差となります。

この結果を受けて菊花賞の穴候補になりましたが、セントライト記念ユールシンギングと0.3秒差の6着と敗れてしまい優先出走権を得ることができませんでした。そのため、中1週で兵庫特別に臨むと積丹特別を彷彿とさせるように1.0秒差の逃げ切り勝ちを収めます。

そして迎えた菊花賞では重賞実績がないにも関わらず、英ダービー馬の血統や長距離戦での逃げっぷりを評価され、3番人気に支持されます。レースでもマイペースで逃げることができましたが、エピファネイアにマークされ直線では交わされてしまいますが、粘りに粘って3着を確保しました。

明けて4歳になると御堂筋Sを逃げ切り、続く阪神大賞典でもうまく逃げたものの、その時点で4冠馬だったゴールドシップ、のちのG1馬アドマイヤラクティに交わされ3着となります。

夏の札幌日経OPを前年の積丹特別同様に逃げ切って圧勝するとオーストラリアのコーフィールドカップメルボルンカップを目指しオーストラリアに遠征します。しかしながら右前脚の故障を発症し無念の回避となってしまいました。その後は復帰することができずに引退することになってしまいました。

 

血統構成

父Authorizedは英ダービーインターナショナルSを勝利しています。英ダービーでは名ジョッキー ランフランコ・デットーリ騎手に初の英ダービーの勝利をもたらしました。種牡馬としては英愛だけではなく、シャトル種牡馬として豪州、チリでも共用され、プリティーポリーSのAmbivalentやザBMWのHartnellなどの活躍馬を各地で輩出しています。

母Logicaは主に英国で走り、8戦1勝です。繁殖入り後はMuhtathirとの間に香港ヴァーズ連覇、マンノウォーSのDoctor Dinoを輩出しています。

母の父Prioloはムーラン・ド・ロンシャン賞ジャック・ル・マロワ賞ジャン・プラ賞を勝った名マイラーです。種牡馬としても仏2000ギニーのSendawar、サンクルー大賞のMirioを輩出しました。

 

私の注目ポイント

なぜ私がバンデを取り上げたかをご紹介します。

1.日本では成功例の少ないMontjeuの系統

Authorized~Montjeu~Sadler's Wellsと遡る血統で、Sadler's Wells系は日本ではオペラハウス以外はあまり活躍馬が出ていない状況です。エルコンドルパサーを破り凱旋門賞を制覇したMontjeuについても例外ではなく、基本的に外国産馬しかいないということはありますが、Montjeu産駒ではサトノコクオーがマーチSで3着に好走したくらいの実績になっています。もちろん欧州では英愛のクラシックホースを多数輩出しており、レース適性が異なるということを如実に表しているのではないかと思います。

そのような中、バンデが外連味のない逃げで好走する姿を見ているとMontjeu系として初の重賞を勝てるのではと期待していました。

 

2.未完の大器

オーストラリア遠征での故障により4歳秋で引退になってしまったのですが、4歳になってさらに強さが増し、オーストラリア遠征さえも無謀ではないと個人的には感じておりました。Authorizedはオーストラリアでも活躍馬を出しており、適正もあるのではないかと感じていました。それだけに故障による回避は本当に残念でした。

そのまま引退となってしまったのですが、まだまだ奥がありそうな感じはあり、返す返すも残念でした。関係者の方々もそのように感じられたのか種牡馬入りすることができ、2020年に産駒がデビューするということで楽しみにしたいと考えています。

 

3.松田大作騎手とのコンビ

今回改めて戦歴を調べていて気付いたのですが、松田騎手とは4戦しかしておらず、しかも菊花賞の前の兵庫特別で初めてコンビを組んでいました。いかに私がレースをきちんと見ていなかったのかがバレてしまい、お恥ずかしい限りですが、個人的には最初からコンビを組んでいたのではないかと思うくらい菊花賞でのレースぶりはよかったように感じています。(本馬とのコンビということでプラス補正が入っているのかもしれませんが…)

松田騎手は当時まだ重賞未勝利でなかなか縁がなかったのですが、本馬に載った2013年は飛躍の年になり、前年の約2倍の勝ち星、特別勝ちを達成しています。本馬で重賞を勝てるのではないかと思っていたのですが、2015年まで待つことになってしまいました。