トーセンホマレボシ
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プロフィール
2009年3月23日 牡馬
母 エヴリウィスパー
母父 ノーザンテースト
厩舎 池江泰寿(栗)
7戦3勝
主な勝鞍 京都新聞杯(G2)(京都芝2200)
競走生活
・JRA
2歳:1戦0勝
3歳:9戦3勝 未勝利、大寒桜賞(500万下)、京都新聞杯(G2)
2歳暮れの阪神でデビューし、1番人気に推されますが、ヤマニンファラオに1/2馬身及ばず2着に敗れます。年明けの未勝利も後に金杯を制すエキストラエンドに及ばず2着に敗れます。
3戦目は先行馬が軒並み残る中、後方からレースを進め、上がり最速で初勝利を飾ります。
ゆきやなぎ賞は再びヤマニンファラオに敗れますが、大寒桜賞では先行して1番人気に応えます。
京都新聞杯は初めて1番人気とはなりませんでしたが、 鞍上にオーストラリアの名手クレイグ・ウィリアムズ騎手を迎え、2番手から抜け出し2分10秒0で快勝します。このタイムはコスモバルクの持つ日本レコードを更新するものでした。
つづく日本ダービーはハイペースの2番手を追走し、3番手以降を大きく突き放してレースを進め、直線でも粘りましたがディープブリランテ、フェノーメノの3着となりました。
その後、右前脚に屈腱炎を発症し、引退種牡馬入りとなりました。
血統構成
父ディープインパクトは史上2頭目の無敗での三冠馬であり、古馬でも天皇賞春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念を制した名馬です。種牡馬入り後も三冠牝馬ジェンティルドンナ、日本ダービーのキズナ、マカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズなど数々のG1馬、重賞馬を輩出し、2012年から8年連続(2019年末時点)でリーディングサイアーに輝いています。
母エヴリウィスパーは競走馬としては未勝利でしたが、繁殖入り後は天皇賞秋を勝ったトーセンジョーダン、日経新春杯2着、シリウスS2着のダークメッセージ、トーセンスターダムの母アドマイヤキラメキなどを輩出しています。
母の父ノーザンテーストは日本の競馬史を変えた名種牡馬です。競走馬としてはフォレ賞などを制覇しています。種牡馬入り後は通算10回のリーディングサイアー、17年連続リーディングブルードメアサイアーに輝いています。主な産駒としてはダービー馬ダイナガリバー、天皇賞馬アンバーシャダイ、シンボリルドルフを破ったギャロップダイナなど枚挙にいとまがありません。
私の注目ポイント
なぜ私がトーセンホマレボシを取り上げたかをご紹介します。
1.京都新聞杯での日本レコード
比較的芝の状態が良く速いタイムが出やすい馬場であったとはいえ、先行して直線早めに先頭に立ち、押し切ったレースは強い内容でした。ダンツシアトルのコースレコード、コスモバルクの日本レコードを破ってものでした。
テレビで見ていましたが、そこまで流れが早い印象がなかったため、レコードという文字に驚いた記憶があります。
デビュー当初は勝ちきれない詰めの甘いレースが多かったため、先行して強い競馬というところに本格化を感じました。
前走の大寒桜賞は今でこそ出世レースの一つに挙げられ、近年は好走馬をチェックしていますが、この時が第一回でした。ここで勝ち切れたところに本格化の兆しがあったのかもしれません。
2.日本ダービーでの好走
京都新聞杯をレコードで勝利し、日本ダービーに駒を進めましたが、人気は中位の7番人気でした。個人的には本馬が穴を開けるのではないかと期待していました。
レースはゼロスが早いペースで逃げ、本馬が2番手で続き、3番手以降は大きく離れる展開となりました。直線先頭に立ってゴールを目指しますが、残り200mでディープブリランテに交わされてしまい、これは馬群に沈んでしまったと思っていましたが、粘りに粘って3着に入りました。
かなり強いレース内容で秋は楽しみと思っていましたが、その後の故障により引退となったのは残念でした。
3.好走馬の多い母系
祖母クラフティワイフから続く血統は非常に優秀で活躍馬は枚挙に暇がありません。
G1勝ち馬だけでも天皇賞秋、マイルCSのカンパニー、エミレースS、トゥーラクHのトーセンスターダム、天皇賞秋のトーセンジョーダン、中山グランドジャンプのビッグテーストがおり、他にも重賞勝ち馬、重賞好走馬が多くいます。
重賞クラス以外でも非常に勝ち上がり率や好走率が高く、日本の馬場にあった堅実な名牝系と言えるのではないでしょうか。確実に自分の力は出す印象で相手関係を見て、このレースは勝負になりそうと思ったときは、かなりの確率で好走してくれる印象があります。
そのため、種牡馬入り後も期待はしていましたが、初年度からセントライト記念などを勝ったミッキースワローが出ています。ミッキースワローも毎回自分の力は出し切っている印象のある馬で、この血統ならではを感じさせられます。