懐かしのマイナー馬たち

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あまり取り上げられることのない思い出の馬をきままに語ります。

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菊花賞1番人気になった南半球産馬~ロックドゥカンブ

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プロフィール

ロックドゥカンブ

2004年9月29日 牡馬

父  Red Ransom

母  Fairy Lights

母父 Fairy King

厩舎 堀宣行(美)

8戦4勝

主な勝鞍 セントライト記念(G2)、ラジオNIKKEI賞(G3)

 

競走生活

JRA

3歳:6戦4勝 新馬マカオJCT(500万下)、

4歳:5戦0勝

 

3歳3月にデビューすると1.9倍の人気に応え、2番手から抜け出して、後のエリザベス女王杯クィーンスプマンテを交わし、初勝利を飾ります。

2戦目のマカオJCTも重馬場ながら危なげなく勝利するとラジオNIKKEI賞(G3)に挑みます。1番人気こそクランエンブレムに譲りましたが、4角先頭から押し切り初重賞制覇を飾ります。2着は後にジャパンカップを勝つスクリーンヒーロー、11着は安田記念を勝つショウワモダンでした。この勝利により秋にオーストラリアで行われるヴィクトリアダービーに予備登録しますが、夏に流行した馬インフルエンザの影響もあり、断念することになりました。

つづくセントライト記念(G2)も先行して抜け出す強い競馬で勝利し、菊花賞(G1)を迎えます。ここまで無敗ということもあり、1番人気に推されましたが、後方からの競馬でアサクサキングスの3着に敗れてしまいました。

短期放牧後、有馬記念(G1)に出走しますが、マツリダゴッホの4着になり、再び休養に入ります。

半年休んだ初戦の目黒記念(G2)は先行して3着と好走し、宝塚記念(G1)に向かいます。2番人気に推され、先行して2番手からレースを進めますが、12着に終わります。レース後には岩田騎手がすぐに下馬し、検査したところ左後繋靭帯断裂が判明し、引退となりました。

 

 

血統構成

Red Ransomは、アメリカで3戦2勝と競走馬としては目立つ成績ではありませんでした。種牡馬入り後はドバイワールドカップElectrocutionistクイーンアンSIntikhabなど活躍馬を輩出し、オーストラリアでのシャトル種牡馬としても活躍しました。

母Fairy Lightsは、イギリスで走り未勝利でしたが、ニュージーランドで繁殖入りし、ニュージーランドのG2を2勝したKeyoraなどを輩出しています。母系を辿るとジャパンカップのビルサドスキー、エリザベス女王杯ファインモーション兄妹、阪神ジュベナイルフィリーズタムロチェリーなどもいる日本ともゆかりのある血統です。

母の父Fairy Kingは、大種牡馬Sadler's Wellsの全弟であり、競走馬としては未勝利でしたが、凱旋門賞HelissioジャパンカップFalbravなど活躍馬を輩出しました。

 

私の注目ポイント

なぜ私がロックドゥカンブを取り上げたかをご紹介します。

1.南半球産馬ながら菊花賞で1番人気

 

本馬はニュージーランドで産まれたため、日本で産まれた馬よりも半年程度遅れて産まれています。遅生まれのハンデがあるということから、JRAの規定でも2から4歳の途中までは斤量を1キロから4キロ軽くする措置があります。

遅生まれのハンデは大きいようで、日本であまり南半球産の馬が走っていないというのもありますが、南半球産馬が活躍するのは古馬になってからが多い印象です。高松宮記念連覇のキンシャサノキセキダービー卿CTのフィアーノロマーノも最初から高い素質を見せてはいたものの本格化は古馬になってからです。

しかし本馬は、デビューこそ遅かったものの新馬戦からセントライト記念まで4連勝するなど遅生まれのハンデをものともしない活躍を見せてくれました。下した相手も古馬になってからの活躍馬とはいえ、JCのスクリーンヒーロー安田記念ショウワモダンエリザベス女王杯クィーンスプマンテなど大物が含まれています。

ダービー2着アサクサキングスや朝日杯フューチュリティを制し、前哨戦の神戸新聞杯を勝ったドリームジャーニーなどもいましたが、無敗かつ高いレースセンスを踏まえ、菊花賞では1番人気に推されることになりました。個人的には、高い素質を買ってはいたものの、距離が長いだろうと思っていたため、1番人気には驚いた記憶があります。レースでは距離を意識してか後方からとなり、内から伸びて3着と敗れてしまいましたが、南半球産馬ということを考えると翌年が非常に楽しみになったなと思ったものです。

そのため、古馬になってからすぐにケガをしてしまったのが、残念でした。

 

2.堀厩舎初期の大物

 

堀厩舎と言えば、2冠馬ドゥラメンテ、G1を6勝したモーリスなど活躍馬を続々と輩出している厩舎ですが、まだこの頃は開業して5年目と中堅厩舎の1つだったように思います。

個人的には、本格化前のキンシャサノキセキ函館スプリントSビーナスラインなどで名前は知っていたものの一般的な厩舎の一つという印象でしたが、本馬が出てきたことで腕利きの調教師なのではと注目するようになりました。

本馬もRed Ransom産駒ですが、主流であるサンデーサイレンスディープインパクト産駒以外から活躍馬を出しているところに他の厩舎とは違う魅力を感じています。

 

3.吉田和美オーナーの馬

 

吉田和美オーナーは吉田勝己ノーザンファーム代表の奥様ですが、所有馬は外国産馬、セールでの購入馬、諸事情でクラブ募集やセリに上場できなかった馬が中心です。

しかし、さすがノーザンファームが選んだ馬、生産した馬であるだけにあまり日本ではメジャーではない血統の馬でも活躍しています。本馬は最初の頃の所有馬の1頭であり、南半球で大活躍しているRed Ransom産駒までウォッチしているのかと驚くとともに、義理の母にあたる吉田和子オーナー同様に数は少なくても侮れない馬を所有しているなと思った記憶があります。

その後は、吉田和美オーナーの所有馬であれば、知らない血統であっても注目して見るようになりました。

 

 

 

 


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