懐かしのマイナー馬たち

懐かしの競走馬たち

あまり取り上げられることのない思い出の競走馬をきままに語ります。

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種牡馬入り後に見せた高い資質~フィガロ

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プロフィール

フィガロ

1995年3月4日 牡馬

父  Future Storm

母  Karamea

母父 Air Forbes Won

厩舎 西橋豊治(栗)→高松邦男(美)

3戦2勝

主な勝鞍 京都3歳S(OP)(京都芝1800)

 

競走生活

JRA

2歳:3戦2勝 京都3歳S(OP)、朝日杯3歳S(G1)3着

 

※年齢は当時は旧年齢ですが、現在の表記に合わせています。

 

 

秋の京都でデビューすると4番人気と人気はなかったものの上がり3ハロン33秒8の末脚を見せて8馬身差の圧勝を果たします。

2戦目の京都3歳Sも3番手からしっかりと抜け出し、連勝を飾ります。

3戦目には朝日杯3歳Sが選ばれ、圧勝を続けていた怪物グラスワンダーに次ぐ2番人気に推されます。3番手で直線に向き、見せ場は作ったもののグラスワンダーの前に3着に敗れてしまいました。

年明けきさらぎ賞に向けて調整中に骨折が判明してしまい、復帰を目指したものの復活することができず、2001年秋に引退となりました。

 

血統構成

父Future Stormは大種牡馬Storm Cat×今だイギリス最強馬ともいわれるSea-Bird牝馬という良血で欧米で走りG3を2勝しています。種牡馬入り後はマーヴィンリロイHを勝ったFuturalなどを輩出しています。

母Karameaはアメリカで走り5勝を挙げて繁殖入りしました。フィガロ以外の産駒は調べた限りではわかりませんでした。

母の父Air Forbes Wonはアメリカで走り、ウッドメモリアルS(G1)を勝つなど4勝を挙げています。種牡馬入り後はフロリダダービーなどを勝ったMercedes Won、エイコーンS、マザーグースSなどG1を5勝したYanks Musicなどを輩出しています。

 

私の注目ポイント

なぜ私がフィガロを取り上げたかをご紹介します。

1.アメリカの血統の粋

5代血統表をみるとStorm CatSecretariatSea-Bird、Turn-to、Bold Forbes、Round TableTom Fool、Hill Princeなどアメリカ競馬を作ってきた名種牡馬が含まれています。サラブレッドという強く速い馬を作るために「徹底的に品種改良された」馬である以上、良い種牡馬を掛け合わせ続けることは当然ではありますが、この馬の血統表を見るとこの種の使命みたいなものを改めて感じされられます。

 

2.若き日の福永祐一騎手

当時2年目だった福永騎手ですが、フィガロの世代ではキングヘイローという良血のお手馬もいました。 キングヘイローで初重賞勝ちとなるのですが、当時の個人的な印象としてはそつなく乗るのだけど勝負弱い感じがしておりました。

フィガロ朝日杯3歳Sキングヘイローラジオたんぱ杯3歳Sなどはそんな印象のレースだったように思います。

ただ、こういった馬との出会いや弛まない努力により今の地位に上って行かれたのかなと特集番組などを拝見していると思わされます。その後のエイシンプレストンの香港遠征やワグネリアンのダービーなどはそういった認識を改めさせられました。

 

3.種牡馬入り後の活躍

種牡馬入りすると地方競馬を中心に活躍馬を輩出します。東京ダービーを勝ったアンパサンド、プレティオラスを出しています。さらにプレティオラスの代は当たり年で京浜盃のパンタレイ、東京ダービーでワンツーしたプーラヴィータが出ています。

頭数は少ないですが、これだけの産駒が出ているということは高い素質を持っていたということではないかと思います。

また、これだけダートでの活躍馬がいるとなると、本馬は芝しか走ってはいませんが、ダートでも強かったのではないかと想像してしまいます。