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あまり取り上げられることのない思い出の競走馬をきままに語ります。

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ノーザンテースト最後の大物と呼ばれた馬~シティースケイプ

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プロフィール

ティースケイプ

1997年2月11日 牡馬

父  ノーザンテースト 

母  ダイアモンドシティ

母父 Mr. Prospector

厩舎 矢野進(美)

8戦2勝

主な勝鞍 葉牡丹賞(500万下)(中山芝2000)

 

競走生活

JRA

3歳:3戦2勝 新馬葉牡丹賞(500万下)

4歳:3戦0勝

5歳:2戦0勝

※年齢は当時は旧年齢ですが、現在の表記に合わせています。

 

秋の東京でデビューし、当時あった折り返しの新馬戦で初勝利を挙げました。

続く葉牡丹賞も快勝し、木幡初広騎手に300勝目をプレゼントします。

ここまで3戦2勝ですべて上がり最速ということもあり、この年で種牡馬を引退することになったノーザンテースト最後の大物と呼ばれるようになります。

そして重賞初挑戦となった京成杯では1番人気に支持されました。しかし先行したものの7着と敗れてしまいます。その後、骨折が判明してしまい、休養に入りました。

秋に復帰するも900万下で4戦して掲示板にも載ることができず、そのまま引退となってしまいました。

 

 

血統構成

ノーザンテーストは日本の競馬史を変えた名種牡馬です。競走馬としてはフォレ賞などを制覇しています。種牡馬入り後は通算10回のリーディングサイアー、17年連続リーディングブルードメアサイアーに輝いています。主な産駒としてはダービー馬ダイナガリバー天皇賞アンバーシャダイシンボリルドルフを破ったギャロップダイナなど枚挙にいとまがありません。

ダイヤモンドシティ英米で14戦5勝を挙げますが、大きなレースでの勝利はありません。本馬の他にはサマーナイトシティや南関東で活躍したタキオンスピリットを輩出しています。サマーナイトシティからはサダムパテック、ジュールポレールの2頭のG1馬が出ています。

母の父Mr. Prospectorは世界の競馬史に影響を与えた大種牡馬です。初期のFappiano,Conquistador Cieloから晩年のKingmanbo、Fusaichi Pegasusまで大物を出し続けました。その血統は子、孫世代の後継種牡馬、母系に入っても影響力を発揮し、世界各地でこの血を含む馬が活躍し続けています。

 

私の注目ポイント

なぜ私がシティースケイプを取り上げたかをご紹介します。

1.ノーザンテースト最後の大物

ノーザンテーストは、本馬がクラシック世代となる2000年に種牡馬を引退することになるのですが、シティースケイプの前の世代の1996年産まで20世代連続で重賞勝ち馬が出ていました。一方でサンデーサイレンストニービンリアルシャダイの台頭により、初期に比べG1クラスの馬が少なくなっており、この前後の世代ではノーザンテースト最後の大物と呼ばれる産駒が多く出現し、大物の出現が待ち望まれていました。有名なところでは朝日杯3歳Sで1番人気に支持されたクリスザブレイブもその一頭です。

特に本馬は父と同じ栗毛であり、また関東のエース候補への期待もあり、ノーザンテースト最後の大物と一番言われた馬のような気がします。

 

2.活躍馬の出た母系

弟に川崎で圧勝を続けたタキオンスピリット、妹の子にマイルCSなど重賞5勝サダムパテックヴィクトリアマイルを勝ったジュールポレールがいるなど活躍馬が出ている母系です。

そのため、もう少しうまくかみ合っていたら、重賞でも活躍できたのではないかとも思ってしまいます。

 

3.グッドルッキングホース

京成杯で敗れたにも関わらず、毎年京成杯が来るたびに思い出す1頭であったりします。それはなぜだろうかと考えるとノーザンテースト産駒らしいきれいな栗毛や大きな流星が印象に残っていて、いまだに思い出すのかなと考えています。